1985年以来、30年以上にわたってパレスチナ・イスラエルの取材を続けてきた映像ジャーナリストの土井敏邦が、自身のキャリアの集大成として完成させたドキュメンタリー。 パレスチナで占領軍の兵士となったイスラエルの若者たちは、パレスチナ人に対して絶大な権力を行使する中で道徳心や倫理観を麻痺させていき、これに危機感を抱いた一部の元兵士たちが、占領軍を告発するNGO「沈黙を破る」を発足。土井監督が2009年に発表した長編デビュー作「沈黙を破る」では、彼らの活動と占領地の実態を捉えた。その後イスラエルでは右傾化がさらに進み、「沈黙を破る」の活動はイスラエル社会でさらに重要な存在意義を持つようになる。しかしその一方で、政府や右派勢力からの攻撃も強まっていく。
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